映画『プラダを着た悪魔』/新人アシスタントがパワハラ上司に振り回される

話題作の映画「プラダを着た悪魔」を観ました。

世界のファッション業界を席巻するカリスマ編集長が、新人アシスタントを振り回す物語です。

メリル・ストリープが悪魔のような上司を好演して、映画は大ヒットしました。

今回は、本作品に興味がある人向けに、映画「プラダを着た悪魔」のあらすじや観て感じたことを書いていきたいと思います。

アメイジングサーカス

映画「プラダを着た悪魔」の概要と主なキャスト

映画「プラダを着た悪魔」は、2006年にアメリカで制作された映画で、上映時間は110分。ジャンルはヒューマンドラマとなっています。

主なキャストとして

  • アンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)…ジャーナリストを目指してオハイオからニューヨークへ出てきた若手社員。家賃稼ぎとキャリアのためと割り切って、全く興味のないファッション誌の編集部で、編集長のアシスタントとして働き始める。通称アンディ
  • ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)…世界でもっとも有名なファッション誌ランウェイ」のカリスマ編集長。仕事はできるが無理難題をふっかける鬼上司で敵は多い。双子の娘がいる。
  • エミリー・チャールトン(エミリー・ブラント)…ミランダの第一アシスタント。ファッション業界に憧れて、ミランダのアシスタントとしてパリコレに同行させてもらえることを心の支えに過酷な仕事に耐えている。
  • ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)…ランウェイ編集部でミランダがもっとも頼りにしている部下。ランウェイ誌を心から愛している。ダサいアンディに似合う服を選んでくれる。
  • ネイト(エイドリアン・グレアニー)…アンディの恋人で同棲相手。一流のコックを目指して修行中。
  • クリスチャン・トンプソン(サイモン・ベーカー)…有名な作家でフリーランス。ランウェイ誌にも記事を書いている。あちこちのパーティに顔を出すセレブで、アンディに目をつける。ミランダを嫌っている。

が挙げられています。

ちなみに本作品は、ローレン・ワイズバーガーによるアメリカの小説が原作となっています。この本も映画と同様、ベストセラーになっています。英語の勉強にも役立ちそうですね☆

映画「プラダを着た悪魔」のあらすじ

ここから、映画「プラダを着た悪魔」のあらすじを分かりやすく紹介していきます。

1.アンディはミランダのアシスタントとして採用される

アンディはジャーナリストを目指してオハイオからニューヨークに出てきた。

いろいろな出版社へ手紙を出したところ、「イライアス=クラーク出版」の人事部から返事がある。雑誌のジャンルは興味のないファッション誌であったが、アンディは生活費を稼ぐためと割り切って面接を受けに行くことに。

仕事は編集長ミランダのアシスタント業務だった。しかしアンディはランウェイを読んだこともなければ、ミランダのことも知らない。第一アシスタントのエミリーは、アンディのダサい服装と無知さに呆れてしまう。

ミランダはファッション業界に絶大な影響力を持つカリスマ編集長で、仕事へのこだわりと厳しさで有名だった。

彼女がオフィスに現れる時間になると、社員の顔色が変わる。特にミランダのアシスタントは激務で、すでに2人がクビにされていた。

ミランダはダサいアンディを一瞥して興味を失うが、アンディは「見た目が悪いが、頭が切れるし物覚えも良い。」と反論する。

この業界に入ってくるアシスタントの無能ぶりに嫌気がさしていたミランダは、試しにアンディを雇ってみることにする。

アンディはこの仕事の厳しさを知らず、彼氏のネイトや友人たちと呑気に就職祝いの飲み会をする。

2.アンディはミランダの無理難題に振り回される

翌朝。エミリーの電話で起こされ、ミランダ用にスタバのコーヒーを買って、すぐに出社するように指示される。

アンディがミスをすると自分のクビまで危なくなるので、エミリーも必死だった。

エミリーは、オートクチュールを着てパリコレのパーティに出ることだけを夢見て、過酷な仕事に耐えていた。第一アシスタントになった今年こそ、その夢がかなうチャンスだった。

アンディは指示通り動こうとするが、なかなか上手く対応できない。ミランダはアンディの名前すら覚えてくれず、ずっとエミリーと呼んでいた。

ミランダの部下ナイジェルは、ダサいファッションのアンディに、せめてヒールを履くように忠告する。

雑誌の撮影プランをミランダがチェックする場で、アンディはミランダたちが似たようなベルトを吟味しているのを見て思わず吹き出してしまう。

カチンときたアンディは、「これはセルリアンブルーの有名なベルトよ。」とアンディの無知をこき下ろす。

アンディはネイトに愚痴を聞いてもらい、一年の辛抱だと自分に言い聞かせる。ミランダはアンディにとって最悪の上司だったが、彼女のもとで一年我慢すれば出版業界で認められるのも事実だった。

ある日ミランダがマイアミに出張し、アンディはホッとしていた。ところがミランダから、明日は双子の娘の演奏会があるから、すぐに飛行機を用意しろと連絡がある。

しかしマイアミではハリケーンが発生し、飛行機がすべて欠航していた。アンディはあちこちに連絡してみるがどうすることもできなかった。

後日、そのことでミランダからこってりと嫌味を言われる。

3.アンディの仕事ぶりがやっと認められた

すっかり落ち込んだアンディは、「ミランダが認めてくれない。」とナイジェルに泣き言を言う。

ナイジェルはアンディの甘えと努力不足を指摘する。ファッション誌の仕事をしながら服装に気を使わないミスに気づいたアンディは、ナイジェルにコーディネイトをしてもらうことにする。

おしゃれな女性に変身したアンディ。見た目も中身も自分のアシスタントらしくなったアンディに、ミランダも一目置き始める。しかしネイトや友達は、仕事優先主義になっていくアンディを快く思ってなかった。

ある日、アンディは仕事で訪れたクラブで有名な作家のトンプソンと知り合う。憧れのトンプソンに自分の文章を読んでもらえることになり、アンディは舞い上がる。

ミランダは、編集過程の本を毎晩自宅に届ける役目を、エミリーからアンディに引き継がせる。エミリーは「プライベートを絶対に見ないように。」と忠告するが、アンディは双子にだまされて2階へ上がり、ミランダ夫婦の口喧嘩を目撃してしまう。これがミランダの逆鱗に触れる。

翌日、ミランダは双子のために「発売前のハリーポッターの原稿を手に入れろ。」と無謀なことを言い出す。用意できなければ帰ってこなくていいと事実上のクビ宣告をされる。

アンディは追いつめられるが、ダメ元で連絡したトンプソンが原稿を入手してくれ、アンディはクビを免れる。ミランダはアンディの有能さを認めざるを得なかった。

4.アンディはミランダのやり方に不信感をもつ

ミランダの信頼を勝ち得たアンディは、パリコレの同行を求められる。エミリーのことを想ってアンディは悩むが、結局同行することに。交通事故で大けがをしたエミリーは、そのことを知って見舞いに訪れたアンディを追い払う。

アンディは「仕方なかった。」と弁解したが、内心はパリ行きに浮かれてもいた。ネイトはそんなアンディの本音を見抜き、彼女のもとから去っていく。

ナイジェルは長年の苦労が報われ、世界市場に進出するブランドの責任者に選ばれていた。アンディはナイジェルの出世を心から祝福する。

ところが後日アンディは、トンプソンからランウェイ・アメリカ版の新編集長に、フランス版の編集長をしているジャクリーヌが就任するという話を聞いて驚く。実はミランダはすべてを承知で裏工作をしており、ナイジェルに約束した地位をジャクリーヌに回していた。

他人を傷つけて自分の地位を守るミランダのやり方に、アンディは怒りを感じる。彼女は自分らしさを取り戻し、ミランダのもとから去ることにした。

5.アンディは新聞社に転職。その後、ミランダと再会する

アメリカに帰国後、ネイトと仲直りすることができ、アンディは新聞社の面接に向かった。じつは、新聞社はアンディのことをミランダに問い合わせていた。

ミランダからは「彼女はもっとも期待を裏切ってくれたアシスタントで、彼女を雇わないならあなたは大バカ者です。」という返答があった。そのおかげで、新聞社は快くアンディを雇ってくれた。

アンディは、今もランウェイのアシスタントとして頑張っているエミリーに、パリで着たオートクチュールを譲りたいと電話をかける。その後、通りでミランダを見かけたアンディは彼女に手を振る。

ミランダはそっけなく車に乗り込むが、車内では満足気に微笑んでいた。

アンディは仕事に悪戦苦闘しながら成長していく

この映画の魅力は何と言っても、アンディが仕事に悪戦苦闘しながら成長していく過程が見事に描かれています。

最初は、無知で野暮ったい娘(アンハサウェイは素でも綺麗)でしたが、ミランダの無理難題にも屈せず、様々な課題を乗り越えて心身共に磨かれていきます。

そしてついにミランダから認められる一流のアシスタントになりました。

しかし、ミランダのやり方が意に添わず、結局一年で会社を辞めることになります。アンディの自分らしさを貫く姿勢には清々しさを感じました。

悪魔のようなミランダが弱さをさらけだす場面も

もう一つの魅力は、仕事では悪魔のような振る舞いをするミランダについてです。

彼女は映画の終盤になって、夫と離婚する事になるのですが、アンディに弱音を吐くシーンがあります。

私は何と書かれても構わない。ただ、娘の事を思うと可哀想でならない。

超有名人なだけに、離婚するともなれば、マスコミが手のひらを返して酷い記事を書くこともあり得ます。彼女はそのことを危惧していました。

ミランダの裏の顔は、繊細な母親像でした。彼女には守るべき家庭があったのです。

一見、鬼のような人にも違った一面があります。強さを誇示する人ほど、弱さや脆さを隠し持っているのかもしれませんね。

映画「プラダを着た悪魔」はチャレンジする勇気や自分らしく働くことの大切さを教えてくれる

いかがでしたか。

映画「プラダを着た悪魔」のあらすじや観て感じたことを書いてきました。

アンディの入社したランウェイは、内面よりも外見重視の社風で、外見を磨くことで内面(知識や能力)がついてくるといった社風がありました。アンディの最初の価値観とは真逆だったため、彼女は苦労しました。

ただミランダの悪魔のような仕打ちに遭っても、アンディはめげずに評価を勝ち得ました。アンディの奮闘は、私たちにチャレンジする勇気や自分らしく働くことの大切を教えてくれます。

本作品に興味が出てきたら、ぜひ一度視聴してみてください。



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