映画『エリン・ブロコビッチ』/無職のシングルマザーが多額の和解金を勝ち取る

映画

映画「エリン・ブロコビッチ」を観ました。

本作では実話を基に、シングルマザーのエリンが、大手企業から環境汚染に対する史上最高額の和解金を勝ち取るまでの半生が描かれています

主演のジュリア・ロバーツの演技が絶賛され、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、他にもゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞主演女優賞、全米映画俳優組合賞など数多くの賞を受賞しました。

ぼくはジュリア・ロバーツにそれほど興味がなかったのですが、本作でのバイタリティあふれる演技は凄まじく、とても魅了されました。

今回は本作に興味がある人向けに、映画「エリン・ブロコビッチ」のあらすじや観た感想を書いていきたいと思います。

映画「エリン・ブロコビッチ」の概要と主なキャスト

映画「エリン・ブロコビッチ」は2000年にアメリカで制作された映画で、上映時間は131分。ジャンルはサスペンス・ヒューマンドラマとなっています。

主なキャストとして

  • エリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)三人の子供を抱えるシングルマザー。交通事故をきっかけにエドワードの法律事務所で働くようになる。
  • エドワード・L・マスリー(アルバート・フィニー)…引退を控えた弁護士。エリンを雇うが、彼女の独特の性格に翻弄される。
  • ジョージ(アーロン・エッカート)…エリンの隣に住むバイク野郎。エリンの3人の子供の面倒を見てくれる主夫としてサポートする。

等が挙げられています。

ちなみにエリン・ブロコビッチさん本人も、ウェイトレスの役で映画に出演しています。

エリン・ブロコビッチのあらすじ

①無職のシングルマザーが法律事務所で働き始める

カリフォルニア州モハベ砂漠の小さな街。エリン・ブロコビッチは元ミスコンの美貌ながら、離婚歴2回・3人の子持ちながら無職という明日の見えない生活を送っていた。

エリンは職探しに出て、採用面接の帰りに追突事故に巻き込まれる。彼女は、引退を控えた弁護士エドワードに裁判の弁護を依頼するも、和解金を取り損ねる。

職も決まらず貯金もつきかけた彼女は、エドの法律事務所を訪ね、訴訟に負けたことを理由に、仕事をあっせんするよう要求。

半ば強引に彼のアシスタントとして働き始める。

そんな中で彼女は、書類の整理中に不審なファイルを発見する。その不動産売却の書類にはなぜか血液検査の結果が添付されていた。

②大手企業が有害物質を垂れ流しにしている事実を突き止める

エリンが理由を突き止めようと孤軍奮闘した結果、大企業PG&Eの工場が有害物質、六価クロム*を垂れ流しにしている事実を突き止める。

病に苦しむ住民たちを目の当たりにした彼女は、気乗りしない住民たちに訴訟に持ち込むよう説得にまわる。

あまり乗り気ではなかったエドワードも本格的にその問題を担当。

エリンの隣に住むバイク野郎のジョージも、彼女の3人の子供の面倒を見てくれる主夫として私生活面をサポート。

地道な活動が住民たちの共感を呼び、大企業と交渉の場を持つまでに至った。

*六価クロムは、クロムの化合物のうち、酸化数が+6のCr(VI)を含むものの総称である。

三価クロムは、サプリメントに含有されることがあるなど比較的安全であるのに対して、六価クロムは毒性を持つ

代表的な六価クロムのニクロム酸カリウムの致死量は約0.5~1gである。

六価クロム」wikipediaより引用

エリンが史上最高額の和解金350億円を勝ち取る

やがて彼女は600人以上もの署名を集め、なんと全米史上最高の和解金350億円を勝ち取ります。

大きくなった法律事務所で個室を与えられたエリンは、エドワードから破格のボーナスも受け取りました。

このように本作では、エリンが無職から這い上がっていくアメリカンドリームとアメリカ特有の訴訟社会が象徴的になっており、日本とは違う文化的側面が浮き彫りになっています。

アメリカでは何かと訴訟事件まで発展するケースが見受けられますが、この映画もその典型的なパターンですね。

ジュリア・ロバーツのバイタリティあふれる演技に注目

またジュリア・ロバーツによるバイタリティあふれる演技が凄まじく、時折見せるブラックジョークも冴えわたっていました。

例えば

  • 弁護士エドワードに対して「同情するより給料をくれ。
  • うるさいお隣さんに対して「私は静けさを心から愛する隣人よ。
  • PG&Eの社員に対して「あなたは自分の子宮を何ドルで売りたい?

など鋭いセリフを多用しています。

エリンの反骨精神あふれる言葉に周りはタジタジでした。

映画「エリン・ブロコビッチ」は気分がスカッとする良質な作品

いかがでしたか。

映画「エリン・ブロコビッチ」のあらすじや感想を書いてきました。

コメディ要素もありつつ、気持ちがスカッとする良質な映画です。

気分を上げたい方は是非、手に取ってみて下さい。

またエンドロールで流れるシェリル・クロウの「Everyday Is A Winding Road」が、物語の雰囲気に上手くマッチしています。

上記のアルバムに収録されています。シェリル・クロウの代表作で、グランジ好きな人にはおすすめな作品です。

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