映画『グリーンブック』/黒人ピアニストが演奏ツアーの旅に出る

映画

映画「グリーンブック」を観ました。

本作品は実話をもとに、第91回アカデミー賞で作品賞を受賞した話題作です。

人種差別という重い題材ながら、終始ウイットに富んだストーリーになっており、観ていて飽きのこない内容になっていました。

今回は本作品に興味がある人向けに、映画「グリーンブック」の概要とあらすじ、観終わって感じたことを書いていきたいと思います。

1.映画「グリーンブック」の概要と主なキャスト

映画「グリーンブック」は2018年にアメリカで公開されたヒューマンコメディ映画です。

ピアニストの黒人と、その運転手となった白人という性格も境遇も異なる2人が、人種差別が根強く残る米国南部をめぐるツアーに出るロードムービーとなっています。

監督は「メリーに首ったけ」などのラブコメディーを作ってきたピーター・ファレリ監督です。

主なキャストは

  • トニー・バレロンガ(ビゴ・モーテンセン)イタリア系で、腕っぷしの強さが自慢の大食漢。黒人に対する偏見を持っているが、シャーリーと接することで気持ちに変化が生まれるようになる。
  • ドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)…ホワイトハウスでの演奏経験もある有名なジャズピアニストで、数々の博士号を持つ。黒人への差別意識が根強い南部であえてツアーを行う不屈の精神の持ち主。
  • ドロレス(リンダ・カーデリー)トニーの妻で2次の母。トニーを心から愛し、家族をまとめる中心的存在。

となっています。

2.映画「グリーンブック」のあらすじ

ここから映画「グリーンブック」のあらすじを紹介していきます。

①トムは運転手としてツアーに参加

1960年代のアメリカ。トニーは、ニューヨークのナイトクラブで用心棒として働いていた。しかし、ナイトクラブは改装工事をすることになり、トニーは短期間ながら失業してしまう。

トニーは知り合いから、ドクターが運転手を探していることを聞き、面接に行くことに。カーネギーホールの上階にある部屋に通されたトニーの前に、シャーリーが現れる。

ドクターを医者と勘違いしていたトニーは、黒人のシャーリーを見て驚く。シャーリーは自分がピアニストで、2か月間にわたりアメリカ南部にツアーに行くので、世話役になれる運転手を探していると説明する。しかし、トニーは召し使いの仕事をする気はないと言って断る。

トニーと妻ドロレスが自宅で寝ているところに、シャーリーからの電話が鳴る。トニーが長時間不在となることについてドロレスの了解を得たシャーリーは、トニーの求める条件で雇うことを許可することにした。

レコード会社の担当者がトニーの元に車を届け、南部で黒人が泊まれるホテルを記したガイドブック「グリーンブック」を手渡す。ドロレスは、料金の高い長距離電話をする代わり、手紙を書くようにトニーにお願いする。

トニーはシャーリーを迎えに行き、シャーリーの演奏仲間と共に南部のツアーに出発することになった。

②黒人への人種差別を目の当たりにすることに

車中でシャーリーは、ツアー先に着いたら、ピアノがスタインウェイであることを確認するようにトムに指示する。

最初の演奏会で、トニーは初めてシャーリーのピアノ演奏を聴き、その腕前に驚く。その夜、トニーは約束通りドロレスに手紙を書き、シャーリーの演奏が素晴らしかったことや、食べた食事のことなどを説明する。

大学にある演奏会場に着いたトニーは、ピアノがゴミだらけで、しかもスタインウェイでないことに気づく。トニーは担当者に詰め寄り、ピアノを交換させる。スタインウェイを使った演奏会は大盛況となり、トニーは満足する。

南下していくにつれ、2人は黒人に対する差別を目の当たりにすることになる。南部では黒人が泊まれないホテルが多く、シャーリーだけが安モーテルに泊まらされてしまう。

さらに、シャーリー1人でバーに行って白人たちに絡まれてしまうが、駆けつけたトニーに助けられる。世間知らずのシャーリーに「勝手に外を出歩かないでくれ。私から離れるな。」とトニーは諭す。

豪華な邸宅での演奏会で、トイレに行こうとしたシャーリーは、家主から屋外の黒人用トイレを案内される。シャーリーはそれを拒否し、宿のトイレを使うために戻る。侮辱的な待遇を受けながらもツアーを続けるシャーリーの気持ちが、トニーには不思議でならなかった。

③トニーとシャーリーは徐々に打ち解けていく

道中、トニーとシャーリーは徐々に打ち解けていき、2人の間に絆が生まれ始める。ある時シャーリーは、疎遠になった兄弟がいること、かつて結婚していたことなどをトニーに打ち明ける。トニーはシャーリーが母からピアノを習い、クラシック音楽をやりたかったことなどを知る。

シャーリーは、筆下手なトニーに愛と情感のこもった手紙の書き方を指南していく。その手紙を受け取ったドロレスは感激し、親族らにも読んで聞かせる。

大雨の中をトニーが運転していると、途中で警察に止められてしまう。警官に中傷されたトニーは思わず相手を殴ってしまい、2人は留置場に収監されてしまう。

シャーリーはトニーに対し、「暴力は負けだ。品位を保って物事に対処することが大事。」と説く。そして、司法長官に電話して留置場から出られるように力添えしてもらう。

その後、車内でトニーとシャーリーは口論になってしまう。トニーは「庶民的な自分の方がより黒人に共感できる。」と主張するが、シャーリーは逆に「黒人としても白人としても扱われない自分は孤独で苦しんでいる。」と嘆く。

④演奏ツアーが無事終わり、クリスマスを祝う

2人は最後の演奏会場に着くが、そこで用意されていたのが物置に机を置いただけの楽屋だった。しかも、黒人は入れないとの規則を盾に、シャーリーはレストランでの夕食を拒否されてしまう。問い詰めるトニーに対して、お金で解決しようとする支配人。怒った2人は、ここでの演奏を中止し、車で去ってしまう。

途中で、2人は食事のために黒人のバーに立ち寄る。シャーリーはそこで得意のピアノを披露し、客席が大いに盛り上がる。バーを出た2人は、トニーがクリスマスを家族と共に過ごすためにニューヨークを目指す。

雪が降る道中、2人はふたたび警察に止められてしまう。しかし警官はタイヤのパンクを知らせてくれただけだった。2人は北部に戻ってきたことを実感する。

トニーは運転を続けるが、ついに眠気に負けてしまう。シャーリーが運転を代わり、トニーを家まで送り届けてあげる。トニーが家族から暖かく迎えられた一方、豪華な装飾に満ちた自宅に戻ったシャーリーは、自らの孤独をかみしめることになる。

トニーの家の呼び鈴が鳴り、トニーがドアを開けるとそこにはシャーリーが立っていた。トニーはシャーリーを招き入れ、家族に紹介する。ドロレスは夫に手紙の書き方を指導してくれたシャーリーに感謝し、皆でクリスマスを祝うことになった。

3.正反対の2人がお互いの存在によって成長する

この映画を観て、最初はトニーが子供っぽく、シャーリーが人格者といったイメージでしたが、シャーリーの弱さが表れるにつれ立場が変わり、子供のようなシャーリーをトニーが守る場面が目立つようになりました。

トニーは、言動ががさつながら意外としっかり者。シャーリーは、威厳を保っているようでいて繊細な感性の持ち主

正反対のタイプの2人がお互いの存在によって成長していく姿が感動的でした。

まとめ

いかがでしたか。

映画「グリーンブック」は定番の感動作となっていますが、トニーとシャーリーによる間合いを心得た掛け合いに、笑いのセンスも感じ取ることができます。

本作品に興味のある方は、ぜひ視聴してみてください。

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