映画「ゴースト ニューヨークの幻」を久しぶりに観ました。
この映画は世界的に有名な作品で、90年代当時のテレビ番組の人気映画ランキングで一位を受賞したことがあります。
本作では、不意に殺されてしまった恋人が、ゴーストとなってヒロインを助ける過程がスリリングに描かれています。
この映画は、デミー・ムーアがろくろを回しているシーンがとても有名で、彼女の出世作ともなりました。
今回は本作品に興味がある人のために、映画「ゴースト ニューヨークの幻」のあらすじや観た感想を書いていきたいと思います。
映画「ゴースト ニューヨークの幻」の概要と主なキャスト
映画「ゴースト ニューヨークの幻」は1990年に制作された作品で、ジャンルはファンタジー&ラブストーリーとなっています。上映時間は127分です。
主なキャストとして
- サム・ウィート(パトリック・スウェイジ)…ウォール街で働く銀行員。モリート交際しており、同棲を始めるが強盗にあって殺されてしまう。姿が見えないゴーストとなって地上にとどまり、モリーを守ろうとする。
- モリー・ジェイソン(デミー・ムーア)…陶芸や彫刻をする芸術家。同棲をきっかけにサムとの結婚を意識し始める。
- オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)…霊の声が聞こえるふりをしているインチキ霊媒師。しかしサムとの出会いを機に本当に聞こえるようになる。最初は嫌々ながらもサムを助けるようになる。
- カール・ブルーナー(トニー・ゴールドウィン)…サムと同じ銀行で働く同僚であり親友。しかし、裏では麻薬組織のために資金洗浄*をしている。サムが持つ送金コードが必要で強盗を仕組む。
となっています。
*資金洗浄とは、麻薬取引や犯罪で取得した不正資金など、違法な手段で入手したお金を、架空口座や他人名義口座などを利用して転々と移転することで出所を分からなくして、正当な手段で得たお金と見せかけること。 英語で資金洗浄を意味する「money laundering」の日本語読みで、「マネーロンダリング」といいます。
「資金洗浄」三井住友DSアセットマネジメントより引用
映画「ゴースト ニューヨークの幻」のあらすじ
①サムが強盗に遭って殺されてしまう
サムとモリーが同棲するための新居を準備するため、2人はカールの手を借りて、古いアパートの部屋を改修する。
そこで古いコインを見つけたサムはお守りとしてモリーに渡すことにした。サム達は新居に家具を運び込むが、その中にはモリーの作品もあった。
その夜、モリーはサムに「愛している。」と告げ、サムは「同じく。」と答える。真夜中、眠れずに陶芸をしていたモリーの元にサムがやってきて、一緒にろくろを触りながら愛し合う。
ウォール街の銀行で働くサムは、資金の流れがおかしいと思い、数字の洗い直しをする。そのことを知ったカールは、サムの夜の予定を聞く。サムはモリーと一緒に演劇を観に行くことになっていた。
演劇の帰り道、2人は強盗に遭う。銃を突き付けられ、サムは強盗ともみ合う。銃声が響き渡り、強盗は走り去った。
サムはモリーの元に駆け寄るが、モリーは血だらけになったサムのことを抱きかかえていた。事情が理解できないサムは困惑。モリーは警察から事情を聞かれる。
そして、サムは自分が死んでゴーストになったことを知る。
②カールが麻薬組織のために資金洗浄をしていた
サムの葬儀が行われ、モリーはカールと遺品を整理する。カールは気晴らしにモリーを散歩に誘う。
すると留守になったアパートに強盗が姿を現す。モリーが戻ってきたが、飼っている猫が叫んだため強盗が逃げ出す。
サムはその後を追うことに。自宅に戻った強盗は、何者かに報告の電話連絡をし、サムはモリーの身が危ないことを知る。
サムは街中にあった霊媒師の店を訪れる。そこは、オダ・メイが霊と接触できるフリをしているインチキ商売をしている場所だった。
ところがサムの言葉がオダ・メイに聞こえてしまう。サムはオダ・メイにくっついて離れず、自分に協力するように説得する。
オダ・メイはモリーに会いに行くことに。モリーはサムの存在を信じようとしないため、サムはオダ・メイに、サムの口ぐせ「同じく。」と言わせる。
その言葉を聞き、モリーは真剣に話を聞き始める。サムはオダ・メイに強盗の名前と住所を伝えさせる。
モリーはカールに相談し、カールが強盗の家に向かうことに。サムはカールについて行き、驚くべき事実を知る。
カールが麻薬組織のために資金洗浄をしており、サムから送金コードを奪うために強盗を仕組んでいたのだった。
③オダ・メイが「リタ・ミラー」名義で400万ドルを受け取る
警察に行ったモリーは、オダ・メイが詐欺師であることを知らされる。
カールはモリーの留守中にアパートに侵入し、送金コードを入手する。そして麻薬組織から、「リタ・ミラー」名義の口座に400万ドルを振り込むように依頼される。カールはモリーの元にやってきて、親身なフリをして言い寄ろうとする。
怒ったサムは、カールに飛びかかろうとして写真立てを突き飛ばす。モノに触れられることに気づいたサムは、その方法を地下鉄で会ったゴーストに習いに行くことに。
モノに触れられる能力を身につけたサムは、オダ・メイの元を訪ねる。そこには大勢のゴーストが相談に集まっており、サムはゴーストが他人の身体に入り込めることを知る。
サムはオダ・メイにお願い事をする。オダ・メイを銀行に行かせ、リタ・ミラーを名乗って400万ドルの小切手を受け取らせる。しかし、そこに現れたモリーにオダ・メイの姿を目撃されてしまう。
お金が消えているのを知ったカールは青ざめる。
サムはパソコン画面に「人殺し」と打ち込んでカールを驚かせる。サムがゴーストになった話が本当だと思ったカールは、モリーの元に向かい、オダ・メイが銀行に来ていたことを知る。
④カールの死後、サムが天国へ旅立っていく
サムはオダ・メイに危険を知らせに行くが、そこに強盗がやって来た。サムはモノを投げつけ、強盗を突き飛ばす。気が動転した強盗は、外に飛び出して車にはねられ死んでしまう。
強盗はゴーストになったが、闇の世界に連れ去られてしまう。
サムとオダ・メイはモリーの元へ急いでいく。しかしモリーは、オダ・メイの話を信じようとしない。そこでサムは、コインを空中に浮かせてモリーの元へ届け、オダ・メイに「お守りだ。」と言わせる。
それを見たモリーは、サムの存在が本物であることを知る。
もう一度モリーに触れたいと願うサムのため、オダ・メイは自分の身体に乗り移らせてあげる。触れ合っているのも束の間、カールが現れて、モリーとオダ・メイが上階に逃げる。
カールが追いかけてきて、モリーに銃を突きつける。サムは銃を奪ってカールを突き飛ばす。逃げようとしたカールは、落ちてきたガラスの破片に刺されて死んでしまう。
カールもゴーストとなったが、闇の世界へ連れ去られてしまう。
サムを天国へ迎える光が差し、サムの姿がモリーにも見えるようになった。サムはモリーに最後の口づけを交わし、「愛している。」と告げる。そしてサムは、光に包まれるようにして姿を消した。
映画「ゴースト ニューヨークの幻」はデミー・ムーアの美しさに目を惹かれる
本作品では、何と言ってもデミー・ムーアの美しさに目を惹かれます。
当時流行していたボーイッシュなショートカットヘアが印象的で、彼女の人気を決定づけた要因とも言えるでしょう。
陶芸をするシーンがあまりにも有名で、主題歌となったライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」の切ないメロディーが印象的でした。
ゴーストの存在を信じるべきか否か葛藤し続けるデミー・ムーアの繊細な演技、ゴーストとなった恋人役のパトリック・スウェイジの迫真の演技にも注目です。
映画「ゴースト ニューヨークの幻」でW.ゴールドバーグがアカデミー助演女優賞を受賞
またインチキ霊媒師として出演したW.ゴールドバーグが、本作品でアカデミー助演女優賞を受賞しました。
サムを演じたパトリック・スウェイジとの掛け合いがおもしろく、映画の中盤から後半まで楽しめました。
本作品がありきたりなラブロマンスにとどまらず、コメディ映画の要素を付け加えた彼女の貢献度ははかり知れません。
映画「ゴースト ニューヨークの幻」はあらゆるジャンルの要素が詰まった名作
いかがでしたか。
映画「ゴースト/ニューヨークの幻」は、ファンタジー・ラブロマンスだけではなく、アクション・サスペンス・コメディなどあらゆるジャンルの要素が詰まった稀有な作品といえそうです。
少し古めの映画なのでCGがイマイチですが、ストーリー展開がとてもよく出来ており、何度見ても楽しめます。
本作品に興味がある方は、一度観てみてください。
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