ラブソングの極み♪スピッツ『フェイクファー』/全曲アルバムレビュー

邦楽

先日、スピッツのアルバム「フェイクファー」を買いました。

ジャケット写真のモデルが綺麗だったのと、「冷たい頬」「楓」「フェイクファー」などの名曲が多かったのも理由としてあります。

今回は本作品に興味がある人向けに、アルバム「フェイクファー」の概要や収録曲について紹介しようと思います。

1.アルバム「フェイクファー」の概要

©りぃ。/プリ画像

アルバム「フェイクファー」は、スピッツの通算8作目のオリジナルアルバム1998年3月25日にポリドールより発売されました。

アルバム「Crispy!」からアルバム「インディゴ地平線」まで、約4年間プロデュースを担当した笹路正憲さんから離れ、ほぼセルフプロデュースの形になりました。

アルバム「Crispy!」以降、草野さんはレコーディングでほとんどギターを弾いていませんでしたが、本作品から久々にギターを弾くようになりました。

この頃はリフに凝っていたため、楽曲の中でもギターの繰り返されるフレーズが目立ちます。

カバーモデルは田島絵里香さん。初めてメンバーによる面接が行われました。田島さんに興味ある方は、Instagramをしているのでチェックしてみてください。

ちなみに歌詞カードは、すべて草野さん本人による手書きになっています。手書きのアルバムは初めてみたのですが、とても個性的な字でした。

2.アルバム「フェイクファー」の収録曲

ここから、アルバム「フェイクファー」の収録曲を紹介していきます。

①エトランゼ

スローテンポな短い曲。後にリミックスバージョンが20thシングル「流れ星」にカップリング曲として収録され、そちらは8分以上におよぶ曲になっています。

ふわふわとした浮遊感のある曲になっています。

②センチメンタル

前曲から一転してのロックチューン。

間奏のギターソロがカッコいいです。ワウペダルを使ったディストーションが印象的です。

③冷たい頬

「謝々!」との両A面で先行リリースされた18thシングル。もともとシングル化の予定はありませんでしたが、本アルバム発売の1週間前にリリースされました。

歌詞が1冊の文学作品のようです。個人的に、心身が疲れた時に聴いて癒されています。

ちなみに、元乃木坂46の西野七瀬さんもスピッツファンで有名ですが、彼女はスピッツの楽曲の中で一番好きな曲だそうです。

④運命の人(Album-Version)

17thシングル。シングルは本作の4か月前にリリースされていますが、メンバーが出来に納得いかず、本作には再度レコーディングされたものが収録されています。

明るいラブソングですが、歌詞が変わっているなという印象を受けました。

こちらがシングルバージョンの「運命の人」です。

スピッツ/運命の人

⑤仲良し

17thシングル「運命の人」のカップリング曲。当初、草野さんはA面候補として作っていました。

ギターの音の配置がシングルのものとは異なっていますが、理由は特に無く、単なるお遊び。アニメ『ハチミツとクローバー』の挿入歌として使用されました。

わずか3分足らずの曲ですが、曲の構成がしっかりしていて、個人的にもお気に入りの曲です。

⑥楓

のちに19thシングルとして「スピカ」との両A面でリカットされました。

失恋ソングの名バラードです。スピッツファンならずとも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ライブでこの曲を歌うと、参加者のすすり泣く声が聞こえてくることもあるそうです。

⑦スーパーノヴァ

バイクをテーマにしたハードナンバー。仮タイトルは「スーパーカブ・デビル」。「革命」などそれまで避けていた言葉を歌詞に用いています。

センチメンタルと似たような曲ですね。やはりロックしています。

⑧ただ春を待つ

変拍子で構成されている曲。仮タイトルは「環八ラバーズ」。「渋滞に巻き込まれてイライラしているカップルの歌」を作ろうと思ったといいます。

一転スローテンポの曲。「春が待ち遠しい…」という心境が痛いほど伝わってきます。

⑨謝々!

「冷たい頬」との両A面で先行リリースされた18thシングル。ホーンセクションと女性コーラスが挿入されています。

謝々は「シェイシェイ」と読み、中国語で「ありがとう」という意味になります。

⑩ウィリー

間奏の直前に小さい音でギター三輪さんの叫び声が入っています。仮タイトルは「ドキンちゃん」。

この曲を聴くと、スピッツはロックバンドというイメージを持てるのではないでしょうか。

⑪スカーレット (Album Mix)

15thシングル。笹路正徳プロデューサーとの最後のシングルでもあります。

結婚ソングで良く使われている曲と聞いたことがあります。正統派なラブソングと言えますね。

こちらがシングルバージョンの「スカーレット」です。

スピッツ/スカーレット

⑫フェイクファー

タイトルチューン。イントロのギターは草野さんです。アルバム「フェイクファー」を締めくくる名曲。

フェイクファーを直訳すると、「fake fur」で「偽物の毛皮」という意味になります。つまり偽物の温もり。ここから不倫を想起させます。ザワザワしますね。

まとめ

いかがでしたか。

アルバム「フェイクファー」の概要と収録曲を紹介してきました。

ジャケ写のような、いわゆる女性的なアルバムかと思いきや、けっこうロックナンバーが多くてとがったスピッツが垣間見れます。

ミディアムテンポの冷たい頬、スローテンポの楓などの名曲もありますが、このアルバムを通して聴くと、曲ごとに様々な表情があって楽しめます。

本作品に興味のある方は、ぜひ手に取ってみて下さい。

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