「紫外線を通しにくい色は何色?」
「どんな素材の服を身につければ日焼け防止になるの?」
このようなことでお悩みではないですか?
この記事では、紫外線を通しにくい色の順番をランキング形式で紹介します。さらにUVカット効果の高い素材について解説します。
最後まで読むと、「紫外線を通しにくい色・素材」についての理解が深まり、紫外線から身を守ることができるようになります。
紫外線についての概要
最初に、紫外線についての概要を解説します。紫外線には種類があり、肌にもたらすダメージも種類によって異なってきます。
紫外線は3種類に分けられる
太陽からの日射は、赤外線、可視光線、紫外線に分けられています。ふだん私たちが観ている可視光線よりも波長が短いものが紫外線(UV)です。
紫外線は以下の3種類に分けられています。
- UVA…紫外線の中でも波長が長く、窓ガラスを通過し肌の奥の「真皮」まで届き、シワ・タルミの発生原因となる。
- UVB…日差しを浴びた数時間後、肌に赤く炎症(日焼け)を起こす紫外線。日焼けやシミの発生原因となる。
- UVC…成層圏および上空のオゾンと酸素分子によってすべて吸収され、地表には到達しない。
そのため、私達が日常で注意するべきなのは、UVAとUVBの紫外線の2種類となります。
紫外線が増えるのはいつ頃?
それでは、紫外線が増えるのはいつ頃になるのでしょうか?
気象庁のデータによると、3月頃から紫外線が強くなり始め、5月〜8月にかけてピークを迎えます。一日の中では10時から14時頃までが最も強いです。
日焼けやシミの原因となるUVBの量は、4月頃から増え始め、6月〜8月にピークを迎えます。一方、シワ・タルミの原因となるUVAは3月頃から増え始め、5月に最も多くなると言われています。
紫外線を通しにくい色の順番
ここから、紫外線を通しにくい色の順番を10個紹介します。夏によく着られる色で比較してみました(すべて綿100%の生地で測定)。
紫外線を通しにくい色の順番(UVA)
最初に、UVAによる紫外線透過率を調べてみた結果、下記の表の順番になっています。
色 | 紫外線透過率(UVA) |
10位:薄紫色 | 36% |
9位:水色 | 34% |
8位:クリーム色 | 30% |
7位:ピンク色 | 12% |
6位:黄色 | 10% |
4位:マスタード色(からし色) | 4% |
4位:黄緑色 | |
2位:茶色 | 2% |
2位:カーキ | |
1位:黒 | 1% |
このように、UVAは黒が一番紫外線を通しにくい色になっています。
ちなみにクリーム色とは、黄みがかった白色。マスタード色とは、くすんだ濃い黄色のことを指します。
紫外線を通しにくい色の順番(UVB)
次に、UVBによる紫外線透過率を調べてみた結果、下記の表の順番になっています。
色 | 紫外線透過率(UVB) |
10位:薄紫色 | 32% |
10位:水色 | |
8位:クリーム色 | 28% |
7位:ピンク色 | 11% |
6位:黄色 | 10% |
4位:マスタード色(からし色) | 5% |
4位:黄緑色 | |
2位:茶色 | 2% |
2位:カーキ | |
1位:黒 | 1% |
同様に、UVBも黒が一番紫外線を通しにくい色となっています。
上記の事から、UVA・UVBともに下記の共通点があります。
- 薄紫色や水色、クリーム色といった淡い色や白っぽい色は紫外線を通しやすい
- 茶色やカーキ、黒といった暗い色や黒っぽい色の服は紫外線を通しにくい
そのため、淡い色の洋服を着る時には、腕・肩・デコルテなど紫外線を浴びやすい部分は、広めにしっかり日焼け止めクリームを塗っておくと安心です。
ただ、いくら黒が紫外線から肌を守ってくれるにしても、夏の紫外線対策に黒一色は熱がこもって不快に感じる方もいるでしょう。
そんな時は、黒に次いで紫外線を通しにくいネイビーやダークグレーの服を選ぶのも良い方法です。
逆に白色の場合、紫外線透過率が60%とかなり高めですが、UVカット加工を施すことで、30%程度に抑えられます。
白っぽい服が好みであれば、UV加工をしている商品を選んでみましょう。
紫外線を通さない素材の順番
衣類は、色だけでなく生地の素材・厚さによっても紫外線透過率が変化します。この記事では、綿・麻・シルク・ポリエステル・ナイロンで比較していきます。
生地ごとの紫外線透過率
ここから生地ごとの紫外線透過率を調べてみました。下記の表では、紫外線透過率が高い順番で生地を並べています。
生地 | 紫外線透過率 |
綿 | 80% |
麻 | 70% |
シルク | 60% |
ナイロン | 50% |
ポリエステル | 30% |
このように、綿や麻・シルクなどの天然繊維は紫外線を通しやすく、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維(化学繊維)は紫外線を通しにくい素材となっています。
生地も厚ければ厚いほど紫外線を通しにくく、薄ければ薄いほど紫外線を通しやすくなります。
紫外線を通さない服装とは?
上記のことから、ナイロン・ポリエステルなどの合成繊維は紫外線遮断効果に優れています。
特に、紫外線反射素材を練りこんだ製品は効果が持続し、繰り返しの使用でもUVカットの効果が見込めます。
暑い夏場では、薄手の合成繊維の服装を選ぶことで紫外線対策をしっかりと行ないましょう。
紫外線を通しにくいおすすめアイテム5選
ここから、紫外線を通しにくいおすすめアイテムを5選紹介します。気に入ったものがあれば、是非購入を検討してみて下さい。
①日焼け止めスプレー
一つ目は日焼け止めスプレーです。
最近では、日焼け止めクリームだけでなくスプレータイプも売られています。手早く日焼け止めする際にはおすすめな商品です。
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②帽子
二つ目は帽子です。
顔だけでなく髪にもダメージを受けたくない方にはおすすめします。パーカーも一定の効果が期待できます。
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③日傘
三つ目は日傘です。
日傘を差すことで、紫外線から全身の身を守ることが可能になります。
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④サングラス
四つ目はサングラスです。
紫外線対策だけでなく「外がまぶしいな」と感じたら使ってみるのも良い方法です。
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⑤ネックカバー・アームカバー
五つ目はネックカバーです。
首元は年齢が出やすく、ケアしないとシワやしみ、ニキビや黒ずみが目立ってしまう部分でもあります。
夏場はネックカバー、冬場はネックウォーマーで対策するのも良い方法といえます。
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またアームカバーもおすすめです。
紫外線対策は勿論、秋口は涼しくなってくるため、着ている人もけっこう見かけます。最近は、黒が主流になっているようです。
紫外線を通しにくい色の順番や素材を把握することが大切!
この記事では、紫外線を通しにくい色や素材の順番を解説してきました。
紫外線の通しにくい色を理解しておくことは、エイジングケアで若々しさを維持する上で大切な知識です。
紫外線は、ビタミンDの生成や免疫力アップ、ストレス解消などの効果があります。
そのため一概に紫外線が悪いものとは言えませんが、紫外線の浴びすぎは老化を加速させます。
ファッションを楽しみつつも、適度な紫外線対策をして健康的に過ごしましょう。
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