映画『スタンド・バイ・ミー』/青春映画の金字塔

映画

映画「スタンド・バイ・ミー」を観ました。

この映画は、青春映画の金字塔として高く評価されており、第59回アカデミー賞の脚色賞にノミネートされました。

夏の暑い時期に観る映画としてはピッタリで、特に大人の男性が観るとノスタルジーを感じること間違いなしです。

今回は本作品に興味がある人向けに、映画「スタンド・バイ・ミー」のあらすじや観て感じたことを書いていきたいと思います。

1.映画「スタンド・バイ・ミー」の概要と主なキャスト

映画「スタンド・バイ・ミー」は1986年にアメリカで制作されました。上映時間は84分で、ジャンルはヒューマンドラマとなっています。

主なキャストとして

  • ゴーディ・ラチャンス(ウィル・ウィートン)…12歳。性格は内向的でマジメ。物語を作る才能がある。両親から冷遇されているため、劣等感を抱いている。
  • クリス・チェンバーズ(リヴァー・フェニックス)…ゴーディの親友。グループのリーダー格。賢い少年で、友達がいじめられていると助けるなどの正義感がある。
  • テディ・ドチャンプ(コリー・フェルドマン)…大きな眼鏡をかけている。粗野で無茶な性格。
  • バーン・テシオ(ジェリー・オコンネル)…少しノロマで太った少年。性格は臆病でうっかり者。

となっています。

この4人の少年たちが、線路づたいに死体探しの旅に出るひと夏の冒険物語になっています。

また不良仲間のリーダーとして

  • エース・メリル(キーファー・サザーランド)…不良グループのリーダー。仲間とともに車で暴走して郵便受けをバットで破壊するなど無軌道に振る舞う。

が挙げられています。

原作はアメリカのホラー作家、スティーブン・キングの同名小説になっています。

2.映画「スタンド・バイ・ミー」のあらすじ

ここから、映画「スタンド・バイ・ミー」のあらすじを簡単に紹介します。

1.ゴーディは12歳の頃の出来事を思い出す

作家ゴーディ・ラチャンスはある日、「弁護士クリス・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事に目をとめ、少年だった頃をふと思い起こす。

時は1959年。当時12歳だった頃に暮らしていたオレゴン州の田舎町キャッスルロックは、お世辞にも風紀がよい場所ではなかった。

物語を作る才能を持つゴーディ、ガキ大将のクリス、眼鏡をかけているテディ、ノロマで肥満児のバーンの4人は、性格も個性も異なっていたがウマが合い、いつも一緒に遊んでいた。木の上に組み立てた秘密小屋の中に集まっては、タバコを吸ったりトランプをしたりと、少年期特有の仲間意識で結ばれていた。

2.4人は死体を見つけ出すために旅に出る

ある日、バーンは不良グループの一味である兄たちの会話を盗み聞きしてしまう。

3日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ、死体のまま野ざらしになっていることを知る。バーンがゴーディたちに話すと、「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と言う動機から、死体探しの旅に4人で出かける。

途中、喧嘩もするが、助け合いながら、鉄道の線路に沿って冒険のような旅を続ける。鉄橋で危うく列車に轢かれそうになったりしながら、その夜は森で野宿をする。その夜、ゴーディの作り話に皆は引き込まれてしまう。

深夜、怪しい動物の鳴き声がすることに警戒し、クリスが持参したピストルで交代で見張りの番をする。

3.ゴーディとクリスは悩みを共有する

見張りの間に、ゴーディとクリスが2人きりになる。

物語を書く才能があるゴーディは、親に疎まれていることを気に病み、将来への希望も持てないことをクリスに打ち明ける。彼はゴーディの才能を評価し、作家になる夢をあきらめないよう助言する。

一方クリスは、家庭環境の悪さから将来に希望が持てない上、自分が教師の私利私欲に利用されたということを打ち明ける。ゴーディは実は頭のいいクリスに、進学することを勧め、励ますのだった。

4.死体を発見するも、不良グループが現れる

その間に、不良グループを率いるエースが死体の話を聞きつけ、仲間を引き連れて死体のある場所へ車で向かい始める。

翌日ゴーディら4人は、沼に落ちてヒルに血を吸われたりしながらも、ついに死体を発見する

そこにエースたち不良グループが現れ、死体を渡せとせまる。バーンとテディは逃げ出すが、クリスは毅然とした態度ではねつける。

エースが怒り、ナイフでクリスを襲おうとした瞬間、ゴーディが上空に銃を発砲する。エースに銃口を突きつけ、不良グループは退散する。結局、遺体のことを匿名で警察に通報する。ひと夏の冒険が終わり、4人はいつものように町外れで別れた。

その後は進路もバラバラになり、お互い疎遠になっていく。

5.ゴーディは作家、クリスは弁護士になる

大人になったゴーディは作家となり、結婚して2人の子供にも恵まれ、大きな一軒家に住めるほど成功し、一方のクリスは猛勉強して弁護士になる。

しかしクリスは、レストランでの喧嘩の仲裁中に刺されて亡くなってしまう。

昔と変わらない正義感にゴーディは心を痛める。と同時に、「仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は二度とできることはない。」と、小説に書きながら静かに思い返すのだった。

3.ひと夏の思い出を通して成長する過程を描いた

映画「スタンド・バイ・ミー」は、子供の頃に観た覚えがあるのですが、当時はなぜか気色悪いイメージが先行しており、なかなかストーリーまで理解できていませんでした。

大人になってから観ると、わりと少年たちの日常を描いたリアルなドラマで、ノスタルジーを感じました。

主人公のゴーディは、兄の死・死体探し・友人クリスの死に直面します。死がテーマとなりそうな映画ですが、そのような重い空気はさほど伝わってきません。

むしろ、少年たちの友情「ひと夏の思い出」を通して成長する過程に重きをおいた映画だと言えます。

エンディングで流れるテーマソングの曲調も明るめですね。

まとめ

いかがでしたか。

映画「スタンド・バイ・ミー」のあらすじや観て感じたことを書いてきました。

本作品が気になる方は、ぜひ視聴してみてください。

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