映画『オブリビオン』/地球存亡の危機にクローンが立ち向かう

SF映画

映画「オブリビオン」を観ました。

舞台は地球外生命体スカヴによって破壊された地球。

人類は敵をなんとか退けたものの、惑星移住を余儀なくされていました。

今回は本作品に興味がある人向けに、映画「オブリビオン」のあらすじや観て感じたことを書いていきたいと思います。

1.映画「オブリビオン」の概要と主なキャスト

映画「オブリビオン」は2013年に制作されたSF映画です。上映時間は124分で、監督は映画「トップガン・マーヴェリック」を制作したジョセフ・コシンスキーです。

主なキャストとして

  • ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)…地球外生命体スカヴによって破壊された地球から、海水を吸い上げて惑星移住のためのエネルギーを発生させるプラントの警備任務を担う。
  • ヴィクトリア・オルセン(アンドレア・ライズボロー)…ジャックをサポートする女性。任務中のジャックのオペレートをしたり、本部を連絡を取り合う。
  • ジュリア・ルサコーヴァ(オルガ・キュリレンコ)…60年以上も前にNASAが打ち上げた宇宙船に乗っていた女性。冷凍睡眠したまま地上に帰還したため、歳は出発当時とほぼ変わらない。
  • マルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)…ベテランの兵士。テッドの攻撃から生き残ったスカヴの大規模コミュニティのリーダー。

が挙げられています。

2.映画「オブリビオン」のあらすじ

ここから、映画「オブビリオン」のあらすじを紹介していきます。

①ジャックとヴィクトリアは偵察任務を行っていた

2077年3月14日。ジャックヴィクトリアとともに偵察任務に就いていた。

半世紀以上も前にスカヴによって地球を破壊された人類は、勝利をつかんだものの新たな住み家を探していた。宇宙センター「テッド」を拠点に、土星の衛星「タイタン」への移住計画を進めていたのだった。

ジャックたちの目的は地球の海水を核エネルギー化する採水プラントの警備だった。スカヴの生き残りが周辺に潜伏しており、人類が作ったプラントやドローンを狙っている。

航空機による調査中、ジャックは周囲を監視している二機のドローンに異常を見つける。現場に駆けつけると、撃墜されたドローンと交戦の痕跡を見つけた。

拠点でナビゲートをしていたヴィクトリアは、ドローンに記録された映像を読み取ろうとするが、映像が不鮮明で確かなことが分からない。

ジャックは航空機から降りてドローンを調査することにした。幸い、ドローンは少し修理すればすぐに復旧できる状況だった。

ジャックはドローンを直すとドローンは空へと飛び立っていった。

②ドローンを見つけるもスカヴに奇襲される

ジャックは近頃、スカヴの動きが活発化していることを懸念していた。警備ドローンだけではなく、蓄電パネルも被害を受けている。

ジャックは、異常を報告してきたもう一機のドローンを見つけるため、航空機に格納されていたバイクを使って地上の探索を始めた。

しばらくバイクで進んでいると、荒野に開いた穴の底に落ちているドローンを見つけた。周辺に敵が潜んでいることを危惧したヴィクトリアは、本部に援軍のドローンを要請した。

ジャックは穴を掘り、中を捜索していく。ドローンの下に着いたジャック。しかし、そこにはスカヴの残党が待ち構えていた。

窮地に陥ったジャックだが、先ほど彼が助けたドローンが現れ、敵を一掃していった。しかし、穴を這い上がったジャックは、バイクがスカヴに盗まれたことに気づく。

③地上に落ちてきた宇宙船からジュリアを救出

拠点に帰還後、ジャックはヴィクトリアに穴の中で見たスカヴについて相談した。

彼らからは殺意が感じられず、自分を連れ去ろうとする素振りがあったと説明。ヴィクトリアは「そんなことはさせない。」と言って、ジャックの不安を解消した後、彼を夜のプールに誘った。

それから眠りに落ちた二人は、真夜中に大きな物音を聞いて飛び起きる。二人は窓の外から、遠くで大爆発が起こっているのを見た。

それは採水プラントのメルトダウンによるものだった。

ジャックは早速現場に向かった。もう一つでもプラントを失えば移住計画は台無しになる。二人は本部から何としてでも残りのプラントを守るように命じられた。

ジャックは仕事の合間、レコードをかけて音楽に浸っていると、宇宙から飛来した謎の物体を目撃した。謎の物体はジャックのいる場所の近くに落ちた。急いで飛行機に乗ったジャックは現場に向かった。

落ちてきたのは宇宙船で、乗っていたのは人間だった。

脱出ポットの中にいた人たちには生命反応があった。しかし、後からやってきたドローンが敵と認識し、次々排除してしまう。唯一救えた一人の女性を拠点に連れてきたジャック。

ジュリアと名乗る彼女は、60年以上も前に宇宙探査に出ていったNASAの乗組員だった。

④スカヴに捕らわれるも協力を約束する

ジュリアは墜落した機体からフライスレコーダーを回収したいとジャックに訴える。

ジャックは「スカヴは夜行性だから今は危険だ。」と彼女を説得しようとするが、「すべての真実が分かるかもしれない。」というジュリアの訴えで、墜落現場に向かう。

ジャックはフライトレコーダーを回収することに成功したものの、待ち受けていたスカヴに襲われ、連れ去られてしまう。

スカヴの拠点に拉致されたジャック。そこにいたのは人間だった。本部から「スカヴは宇宙人」だと聞かされていたジャックは困惑。

スカヴのリーダー、マルコムはNASAの宇宙船から奪取した小型原子炉を使って、プラントを破壊したときよりもさらに大きな爆弾を選ぶプログラムを仕込ませようとしていた。

敵の正体が聞かされていたものと違い、ジャックはドローンに宇宙船の乗組員を殺させた本部のことを疑っていた。ジャックは事態を解明するためスカヴに協力を約束した。

解放されたジャックは、ジュリアたちが宇宙に向かった本当の理由を聞かされる。

彼女たちは本来、タイタンが人間の住める土地かどうか調べる役目を負っていた。しかし途中で計画は変更され、太陽系外からやってきた謎の物体の調査を命じられた。

その物体こそがテッドなのだと言う。

⑤テッドを爆発させ、再び地上に平和が戻る

拠点に戻ったジャックとジュリアは、ヴィクトリアを救うため、彼女を拠点から連れ出そうとした。しかし、彼女はジャックの話を信じず、ジャックとスカヴの接触を本部に報告する。

すると拠点防衛用のドローンが起動し、ジャックを排除しようとした。ヴィクトリアはドローンの攻撃を受けて亡くなってしまう。ジャックとジュリアは拠点から脱出した。

汚染地域とされ、本部から侵入を禁止された地域に逃げ込んだジャックとジュリア。

そこで二人は、ジャックと瓜二つの人物がパトロールしているのを見つける。ジャックは同じ顔をしているその男を倒す。戦闘の最中、ジュリアが被弾してしまう。彼女の傷を治療するため、もう一人の自分の拠点を探した。

そこには死んだはずのヴィクトリアがいた。ヴィクトリアを拠点から連れ出そうと試みるジャックだったが、そのヴィクトリアも本部の言うことを妄信していた。

ジャックはスカヴの拠点に戻った。そこでジャックはリーダーから真実を告げられる。自分たちが信じていた本部テッドの正体こそがスカヴだったのだ。

ジャックはマルコム達の計画に従い、殺人マシーンであるドローンを再プログラミングし、テッドへの核爆弾として送り込む準備をする。

しかしテッド側のドローンの襲撃を受け、確保したドローンも再起不能に。そこでジャックとジュリアは、宇宙船の生存者を連行するよう求めていたテッドの指示を利用し、自分たち自身でテッド内部に特攻する計画を思いつく。

テッドへ侵入する際、交信で「嘘をついている声」であることを解析されたジャックは、「ジュリアを死なせず、人類を存続させたい。」と言ってテッドの警戒を解き、おびただしい数のクローンが眠る中枢に乗り込む。

ジャックがテッドの前でゴールドスリープ装置を開けると、中にいたのはマルコムだった。

テッドはドローンを差し向けるが、ジャックとマルコムは爆弾のスイッチを押す。テッドは爆発して崩壊!地上のドローンは活動を停止した。

ジュリアはジャックとの約束の地で目覚め、空に輝くテッドの爆発の光を目にする。

3.挿入歌はプロコム・ハルムの「青い影」

映画「オブリビオン」では、湖畔の家でジャックとジュリアが終の住処にしようと約束するシーンがあります。そのシーンの挿入歌がプロコム・ハルムの「青い影」です。

とても有名な曲で、あのジョン・レノンも絶賛したと言われています。ぼくも一聴しただけで感動しました。

プロコル・ハルム「青い影」

歌詞の意味が分からなくても、メロディーが印象的です。

4.クローンがオリジナルの記憶を取り戻していく

映画「オブリビオン」は、主人公ジャックが何千人ものクローンの中の一人で、唯一オリジナルのジャックの記憶を取り戻すという斬新なストーリーになっています。

管理されているクローンでありながら、自らの感情や信念で行動するジャックの姿に人間味を感じます。

また映像がとにかくキレイです。

近未来的な生活や乗り物などは、造形の美しさを感じます。CGクオリティが高いので、観ているだけで現実逃避してしまうようでした。

まとめ

いかがでしたか。

映画「オブビリオン」のあらすじや観て感じたことを書いてきました。

難解なストーリーなので、一度観ただけでは❔と感じる場面が結構あります。ただSF作品としては非常に完成度が高く、映像美に癒されます。

本作品が気になる方は、ぜひ視聴してみてください。

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