「ムーンリバーの歌詞の意味が妙に気になる…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
「ムーンリバー」は、映画『ティファニーで朝食を』で使われた挿入歌です。
オードリーヘップバーンが劇中で弾き語りをしたことで、世界中の人々の心に深く刻まれた名曲になりました。
今回は、ムーンリバーの歌詞の意味や背景について詳しく解説していきます。
「ムーンリバー」の概要や由来について
「ムーンリバー」は、1961年の映画「ティファニーで朝食を」で初めて披露され、その後も様々な形でカバーされ続けている楽曲です。
歌詞はジョニー・マーサーによるもので、彼の出身地ジョージア州サバンナにある実在の川「The Back River」から取ったそうです。
彼は、揺れる水面に月光が映る様子と映画のオードリーヘップバーンをイメージして作りました。
ちなみにこの川は、映画にちなんで「Moon River」と呼ばれるようになりました。
タイトルの「ムーンリバー」は詩的に描かれた川を指し、冒険心や夢への憧れを象徴しています。
「ムーンリバー」の作曲者とアーティスト
ここからは、「ムーンリバー」の作曲者とアーティストについて紹介します。
今でも様々なアーティストによってカバーされています。
作曲者ヘンリー・マンシーニについて
「ムーンリバー」を作曲したのは、20世紀を代表する映画音楽作曲家の一人、ヘンリー・マンシーニです。
「ピンク・パンサーのテーマ曲」で知られ、独特なメロディと感情表現に長けた作曲家でした。
マンシーニの作るメロディーは人々の心に訴えかける力を持ち、「ムーンリバー」もその一つとして愛され続けています。
アンディ・ウィリアムスとオードリー・ヘプバーンの影響
「ムーンリバー」と聞いて、多くの人がオードリー・ヘプバーンの歌声を思い浮かべることでしょう。
彼女が映画内で歌ったことにより、この曲は一躍有名になりました。ただ彼女は、声の音域が狭いことから、録り直しが何度も行われたようです。
また、アメリカの歌手として活動していたアンディ・ウィリアムスもこの曲をカバーしました。
自身の代表曲として披露し続けたことで、ムーンリバーは不朽の名曲としての地位を確立しました。
「ムーンリバー」と映画の関連性
ここからは、「ムーンリバー」と映画の関連性について紹介します。
この楽曲が、映画「ティファニーで朝食を」に与えた影響は大きかったようです。
映画「ティファニーで朝食を」との関係
「ムーンリバー」は、映画『ティファニーで朝食を』の挿入歌として知られています。
主人公ホリーが、窓辺でこの曲を弾き語るシーンはあまりに有名で、映画の名場面として多くの人々の記憶に刻まれています。
当初は、監督が弾き語りのシーンをカットするように提案していたようです。しかしヘップバーンは、「この歌は映画に残すべき!」と言い返したそうです。
結局このシーンはカットされず、不朽の名場面として映画史に刻まれました。
ムーンリバーが描く映画シーン
「ムーンリバー」は、主人公ホリーの孤独や夢、そして自由を象徴するような曲として描かれています。
実際ホリーの夢は、お金と自由を手に入れることでした。結婚しても富裕なだけではダメで、自由でなければならないのです。
社会に縛られない生き方を手に入れるため、夢を追い続けるホリーの姿は、現代を生きる私達の姿と共通しているように感じます。
このようなシーンが、映画や曲そのものの人気を不動のものにしたと言えるでしょう。
詳しくは映画「ティファニーで朝食を」のレビュー記事を参考にしてみてください。
「ムーンリバー」の歌詞から意味を考察
ここからは、「ムーンリバー」の歌詞と和訳、単語・文法、歌詞に込められている意味を考察します。
楽曲はとてもシンプルながら、心に響く歌詞・メロディで多くの人を魅了しています。
ムーンリバーの歌詞と和訳
Moon River,wider than a mile.
I’m crossing you in style some day.
Oh, dream maker, you heartbreaker.
Whenever you’re goin’, I’m goin’ your way.
ムーンリバーはとても広い川。
私は、いつかあなたを颯爽と渡ってみせる。あなたは私に夢を与えて、夢を壊しもする。あなたはどこへ行こうとも、私はついていく。
Two driffers,off to see the world.
There’s such a lot of world to see.
We’re after the same rainbow’s end,waiting round the bend.
My huckleberry friend,Moon River and me.
2人の放浪者は世界を見ようと旅に出る。見るべき世界がたくさんある。
私たちは同じ虹の端を追いかけている。
あの曲がり角の辺りで待っていてくれている。私の心の友よ、ムーンリバーと私。
ムーンリバーの歌詞で使われている単語・英文法
ここから、ムーンリバーの歌詞で使われている単語・英文法の意味を翻訳します。
単語・英文法 | 意味 |
wider than a mile | 1マイル(1.6km)より広い→とても広い |
in style | 堂々と,颯爽と |
wherever | どこに~しようとも |
differ | 漂流者,放浪者 |
off | ~から離れていく(旅に出る) |
be after | 追跡する |
huckleberry | 「トム・ソーヤの冒険」に出てくるトムの親友ハックルベリー・フィンのこと=心を許せる友 |
ムーンリバーの歌詞に込められた意味を考察
ここから、ムーンリバーの歌詞に込められた意味を考察してみましょう。
- 故郷への郷愁…ムーンリバーは、故郷を象徴する川として捉えられることもあります。「私のハックルベリー」→「懐かしい幼馴染」という意味合いにも取れます。
- 愛する人への誓い…「いつかあなたを颯爽と渡ってみせる」という歌詞から、愛する人とともに未来へと進んでいく決心が伝わってきます。川を「愛する人」と捉えれば、この曲は愛について歌っていると言えるでしょう。
- 人生という旅…人生を川の流れとして捉え、旅路の中で出会う出来事や感情を描写しているという解釈も可能です。「あなたは夢を与えて、壊しもする」という歌詞は、人生の甘酸っぱさや苦しみを表現しているようにも思えます。
- 未来への希望…「私たちは同じ虹の端を追いかけている。あの曲がり角の辺りで待っていてくれている」という歌詞は、未来への希望を象徴しています。たとえ困難な状況に陥っても、愛する人と共にいれば乗り越えられるというメッセージと捉えることもできます。
このように、ムーンリバーはシンプルな歌詞ながら捉え方が多様なため、解釈が難しい曲ともいえます。
「ムーンリバー」の歌詞が愛され続ける理由
この記事では、ムーンリバーの歌詞の意味や背景について解説してきました。
「ムーンリバー」の歌詞は、聴く人それぞれの心に異なる風景を映し出します。
愛、別れ、希望、そして人生の旅など、様々なテーマが込められたこの曲は、時代を超えて多くの人々に愛され続けていると言えるでしょう。
気になる方はこれを機に、是非聴いてみて下さい。
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