スピッツ『三日月ロック』/全曲アルバムレビュー

音楽

アメリカの同時多発テロ事件の1年後、スピッツの名盤「三日月ロック」が発売されました。

夜駆け,ババロア,ハネモノ,エスカルゴ,ガーベラ…本作品には、スピッツロックの名曲がずらりと並んでいます。

スピッツファンによる好きなアルバムランキングでは、見事1位に輝きました。

今回は、本作品に関心がある人のために、アルバム「三日月ロック」の概要と収録曲を紹介していきたいと思います。

1.アルバム「三日月ロック」の概要

プリ画像より引用

アルバム「三日月ロック」は、スピッツの通算10作目のオリジナルアルバム2002年9月11日にユニバーサルミュージックより発売されました。

アルバム「空の飛び方」以来のタイトルチューンなしのアルバム

タイトルは、レコーディングを行ったスタジオ、「CRESCENTE STUDIO」(CRESCENTE=三日月)から由来しています。しかし「三日月」だけだとインパクトが弱かったため、「ロック」が付け加えられました。

本作から、プロデューサーに亀田誠治さんが起用されました。

収録シングルとして、「遥か」、「さわって・変わって」、「ハネモノ」、「水色の街」の4曲が収録されています。

作品は9月11日の発売。New Yorkで起こった同時多発テロ事件のちょうど一年後。事件の影響もあってか、やや暗めな印象の曲が多いです

2.アルバム「三日月ロック」の収録曲

ここから、アルバム「三日月ロック」の収録曲を紹介していきます。

①夜を駆ける

アルバム中1番演奏時間の長い曲。2005年にアニメ「ハチミツとクローバー」の挿入歌として使用されました。

印象的なストリングスからの冷え切ったボーカル。切迫感あふれる名曲です。ファン投票では常にトップ争いする曲ですが、なぜかシングルカットされていません。

最近では、YOASOBIの「夜に駆ける」という曲が流行りましたね。題名が似ているので、間違って検索しやすい人も多いようです。

②水色の街

通算27作目のシングル。もともとシングルとしての発売予定はなかったものの、先行シングルとして「ハネモノ」と同時発売されました。

サビの歌詞が「ラララ…」のみで構成されています。水色の街が死の世界とリンクしているように感じるのは、ぼくだけではないと思います。

③さわって・変わって

通算25作目のシングル。初めて亀田さんと組んでレコーディングした曲です。

3連敗のち3連勝して街が光る」は、野球の日本シリーズのことを歌っています。草野さんは、ソフトバンクホークスの大ファンとして知られています。

④ミカンズのテーマ

もしも新しくバンド名をつけるとしたら、という発想のもとで架空のバンド「ミカンズ」を設定して作ったという曲。

スピッツがミカンズだったら、どんなバンドになってるのかなと想像してしまいますが、ともかく陽気な歌です。

⑤ババロア

スピッツ初のダンスビート。全編にわたってドラムの打ち込みで作成されています。ただ随所で、崎山さんの生ドラムも入っています。

いわゆる冷製フルーツ”ババロア”はゼラチンでできた柔らかいお菓子です。甘くて壊れやすい物の例えとして使っている感じがします。

柔らかな毛布を翼に変えて

という歌詞の通り、ふとんの中、夢で好きな女性を探して宇宙を旅します。甘い時間を過ごすけれど、その時間は夢がさめたら終わってしまう…そんな解釈ができます。

⑥ローテク・ロマンティカ

本作中では最後に作られた曲。アルバム全体を引き締める意味をこめて作られた曲です。

ライブで盛り上がりそうな曲ですが、少しシニカルな感じにも聴こえます。

⑦ハネモノ

通算26作目のシングル。カルピスのCMソングとして起用され、先行シングルにもなりました。

最近では、「猫ちぐらの夕べ」の最終曲で演奏されました。浮遊感ただようメロディーラインが印象的です。

⑧海を見に行こう

JR東日本のキャンペーンソングに使われましたが、曲中では海へ「バスで行こう」と歌っています。

⑨エスカルゴ

激しいドラム連打から始まるロックチューン。

ライブで盛り上がる定番曲となっています。タイトル「エスカルゴ」とは、フランスで”カタツムリ”を意味します。

カタツムリのイメージとして

  • 殻に閉じこもっている
  • ゆっくり動く
  • 少し気持ち悪い

等があります。

曲は疾走感があるので、カタツムリが殻を破りつつ無理して進んでいるとも解釈できます。引きこもりから立ち直ろうとする歌かもしれません。

⑩遥か(album mix)

通算23作目のシングル。TBS系ドラマ日曜劇場「Love Story」の主題歌としてリリースされました。本作ではイントロでギターを追加しリミックスされています。オルガンやベースの音色もシングルとは変わっています。

「三日月ロック」の中では、ひときわ爽やかな曲調で、草野さんのボーカルが伸びやかで透明感があります。

⑪ガーベラ

25枚目のシングル「さわって・変わって」のカップリング曲。

スピッツ屈指の名バラードです。個人的には「さわって・変わって」よりも聴きやすいので、カップリングにするにはもったいないなと思います。

ちなみにガーベラの花言葉は、「希望」「常に前進」「前向き」などポジティブな言葉が多いです。

ただアルバム曲「ガーベラ」は、どちらかと言うと暗めの曲調です。内容は携帯やパソコンによるネットやメールを通じての恋愛について歌われているように感じます。

⑫旅の途中

実質、アルバムの締めくくり。「バンドとしてのまだ旅の途中」という思いが込められています。

とても綺麗で哀愁漂う曲です。2007年に書籍「旅の途中」という本も出版されました。スピッツのすべてが詰まった本です。(ぼくはまだ読んでいませんが(笑))

⑬けもの道

歌詞の内容は応援歌。ライブでは歌いだしの「東京の~」の部分がコンサート場所の地名に変更されて歌われています。

ゴリゴリなロックナンバーです。けもの道とは、野生動物が通ることによって自然にできる山中の道という意味です。

スピッツらしくない真っすぐな応援歌になっています。

まとめ

いかがでしたか。

アルバム「三日月ロック」の収録曲を紹介してきました。

スピッツロックの真骨頂を味わえるアルバムです。

興味を持った方は、ぜひ聴いてみてください🌒

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