深層考察!映画『L.A.コンフィデンシャル』は急展開の衝撃サスペンス

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今回紹介する作品は、映画「L.A.コンフィデンシャル」です。

ある日コーヒーショップで、複数の男女が銃殺される事件が起きます。

その後、タイプの異なる3人の刑事が互いに衝突しながらも、協力して捜査に乗り出すスリリングなサスペンス映画です。

本作はアカデミー作品賞本命ながら、同年公開の「タイタニック」に賞を譲りました。ただ作品の質から言うと、決して引けを取ってはいません。

今回は、映画「L.A.コンフィデンシャル」のあらすじや考察を紹介していきます。

L.A.コンフィデンシャル日本版予告編

映画「L.A.コンフィデンシャル」のあらすじ

舞台は1950年代のロサンゼルス。

マフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに、血みどろの抗争が繰り広げられていた。

ある日、街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の客が惨殺される事件がおきる。

この「ナイトアウル事件」と呼ばれる大量殺人事件を捜査することになったのは、ロス市警のバド、新入りの警部補エド、ベテラン刑事のジャックであった。

3人の刑事は、それぞれ異なる方法で事件の真相に迫ってゆく。

やがて、犯人とみられる黒人3人組がエドによって射殺され、事件は解決したように思われたが…。

映画「L.A.コンフィデンシャル」の概要と主なキャスト

出典:「TOWER RECORDS

映画「L.A.コンフィデンシャル」は、1997年にアメリカで制作された作品で、上映時間は138分。ジャンルはサスペンス・ミステリー・フィルムノワールとなっています。

主なキャストとして以下が挙げられます。

  • バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)…ロス市警の刑事。女に暴力をふるう男を激しく憎んでいる。エドと考えが違うため、たびたび衝突する。リンに想いを寄せている。
  • エド・エクスリー(ガイ・ピアース)…ロス市警の刑事。首席で警察学校を卒業したエリート刑事。出世のためなら、仲間の不正を告発するという強い正義感を見せている。
  • ジャック・ヴィンセンス(ケヴィン・スペイシー)…ロス市警の刑事。刑事ドラマのアドバイザーとして活躍しており、ハリウッドで広く認知されている。
  • リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー)…売春組織「白ゆりの館」の娼婦。バドと恋愛関係になるが、のちにエドと肉体関係を持ってしまう。
  • ダドリー・スミス(ジェームズ・クロムウェル)…ロス市警の大物刑事。階級は警部で、バドを片腕として扱っている。容疑者に対して拷問をするなど、卑劣な行動を取っている。
  • ピアース・パチェット(デヴィット・ストラザーン)…売春組織「白ゆりの館」の元締めをしている実業家。

本作は、1990年に発刊されたジェイムズ・エルロイによる「L.A.四部作」の第3部である小説を原作としています。

映画「L.A.コンフィデンシャル」を観た感想

出典:「CINEMORE

映画「L.A.コンフィデンシャル」の最大の魅力は、巧妙に絡み合う複雑なプロットとそれを支える個性豊かなキャラクター達です。

特に、3人の刑事(バド・エド・ジャック)が異なる価値観を持ちながらも、共通の目的のために少しずつ協力していく過程が見どころです。

簡単にタイプ分けすると

  1. バド…武闘派で情熱的
  2. エド…頭脳派で冷静沈着
  3. ジャック…さり気なく狡猾的

このような色分けをすることができます。

またバドと恋人関係になるリンの存在が、殺伐とした本作に彩りを添えており、妖艶な美しさが際立っていました。

さらに、1950年代のロサンゼルスを緻密に再現した映像美や、テンポの良い展開にも引き込まれました。

熾烈な銃撃戦によるクライマックスの緊張感と予測不能なラストは圧巻の一言です

改めて「真実の重み」や「正義のあり方」について考えさせられました。

映画「L.A.コンフィデンシャル」に出てくる「ロロ・トマシ」とは?

ロロ・トマシ」という名前は、作中で非常に重要な意味を持ちます。

この名前は、エドの信念を象徴する存在であり「悪事を働きながら罰を逃れる者」を表しています。

エドが警察官としての道を選んだきっかけでもあり、彼の正義感を支える原点でもあるようです。

劇中で「ロロ・トマシ」という言葉がキーとなる場面は、深い印象を与えます。

例えば

  • ジャック「ロロ・トマシ」と言って息絶える
  • ダドリーがエドに「ロロ・トマシ」について心当たりがないか尋ねる

この名前は物語の結末において重要な伏線として回収され、観る者を驚かせる仕掛けとなっています。

映画「L.A.コンフィデンシャル」考察まとめ

映画「L.A.コンフィデンシャル」は、緻密なストーリー構成とキャラクター描写、そして映像美が融合した傑作サスペンスです。

1950年代という時代背景を生かしたリアリティと、登場人物たちの内面的な葛藤が見事に描かれています。

特に、バド・エド・リンの三角関係は本作の肝と言えるでしょう。愛や嫉妬、友情がドラマ性を帯びており、事件の解決に大きな影響を及ぼしました。

また複雑に絡み合う事件の展開と、緊張感あふれる結末は多くの映画ファンを魅了しています。

「正義」と「腐敗」が交錯する本作は、観る者に深い余韻を与え、長く語り継がれる名作です。

是非これを機会に視聴してみましょう。良いお年を📅

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