インディゴ・ブルーに染まる♪スピッツ『インディゴ地平線』/アルバムレビュー

邦楽

今回は、スピッツのオリジナルアルバム「インディゴ地平線」の紹介をしていきたいと思います。

アルバム「インディゴ地平線」には、シングルカットされた渚やチェリーの他にも名曲がふんだんに含まれています。

今回は本作品に興味がある人向けに、アルバム「インディゴ地平線」の概要や収録曲をレビューしていきます。

アルバム「インディゴ地平線」の概要

©名無しさん/プリ画像

アルバム「インディゴ地平線」は、スピッツの通算7作目のオリジナルアルバム1996年10月23日にポリドールより発売されました。

前年のブレイクによる影響から、本作ではリアリスティックな視点からの楽曲が多くなりました。

草野さん曰く「裸足で地面に立ち、まっすぐ地平線を見つめるイメージ」。

この頃はバンドとして相当忙しく、歌入れの当日に歌詞が出来ていなかったり、レコーディングが徹夜で行われることが多かったそうです。その反作用から、音としては「余裕を見せる」楽曲づくりを心掛けたと草野さんは語っています。

アルバム「インディゴ地平線」はプロデューサー笹路正憲さんとの最後のアルバムになっています。ちなみに、前作のアルバム「ハチミツ」に引き続きミリオンセラーを達成しています。

アルバム「ハチミツ」については過去記事で紹介しています。

アルバム「インディゴ地平線」の収録曲とレビュー

ここから、アルバム「インディゴ地平線」の収録曲を紹介していきます。

1.花泥棒

パンクナンバー。作曲はギターの三輪さん。当初は「花泥棒〜」と言う箇所を「アパガード〜」と歌っていたため、仮タイトルは「アパガード」でした。

花泥棒なだけに、勢いのある曲調ですね☆

2.初恋クレイジー

TBSドラマ「メロディ」の主題歌のオファーが来た際、メンバーは最初「この曲をシングルカットして主題歌に」と希望したが、制作側から「どうしても新曲を」と言われ、「スカーレット」を書き下ろしました。

ちなみにこの曲は同ドラマの挿入歌として一度だけ使用されています。仮タイトルは「バナ天」。

定番のラブソングという印象を受けます。歌詞が少しひねくれているところが印象的です。

3.インディゴ地平線

アルバムの表題曲。壮大なスケールを感じさせられる曲です。

まさに「裸足で地面に立ち、まっすぐ地平線を見つめるイメージ」という表現がしっくりします。

4.渚

14thシングル。表記はないですがアルバムバージョンであり、シングルバージョンよりもイントロが長くなっています。

こちらがシングルバージョンの渚です。

スピッツ/渚

江崎グリコ「ポッキー」のポッキー坂恋物語篇のCMソング。スピッツのシングルとしては初めて、オリコン初登場1位を獲得。2015年には、スバル「フォレスター」のCMソングとしてリバイバルされました。

「渚」とは「川・海・湖などの波の打ち寄せるところ、波打ち際、水際という意味があります。

ギターの音色が見事に水面を表現しています。

5.ハヤテ

仮タイトルは「ロイホ」。ちなみにロイホとはファミレスのロイヤルホストのことで、次曲の「ナナへの気持ち」の歌詞に登場しています。

ドライブに向いている爽やかなラブソングです。個人的には、アルバムで一番よく聴きたくなる曲です。

6.ナナへの気持ち

間奏で聴こえる女性の声は、元エフエム福岡のDJ半田嘉子さん(現在はベース・田村明浩の夫人)のもので、草野さんと語り合っている音声のピッチを上げたもの。

最初は、女の子の名前は「チカ」だったが、響きの問題から「ナナ」になりました。

とても実験的な曲ですね。

7.虹を超えて

仮タイトルは「山田倉庫」。

この曲を聴くと、透明な虹が徐々に色づいてくる模様がイメージできます。隠れた名曲と言えます。

8.バニーガール

13thシングル「チェリー」のカップリング曲

スピッツのライブで良く演奏されている曲だけあって、ノリの良さを感じます。個人的には、チェリーにまったく引けを取らない良曲だと思っています。

9.ほうき星

作曲はベースの田村明浩さん。サビの歌詞が韻を踏んでいます。

このアルバムの中休み的な存在でしょうか。癒されますね。

10.マフラーマン

「マフラーマン」とは、草野さん曰く「正義も悪も超越したヒーロー」。仮タイトルは「ビーボ、VIBOギター」。

ギターがひずんでいて、ロックしています。

11.夕陽が笑う、君も笑う

仮タイトルは「ミネソタ野郎」。

とても疾走感のある曲です。最終ランナーといった感じでしょうか。

12.チェリー

13thシングル。ノンタイアップながら発売から4週目に1位を獲得。ミリオンセラーを記録し、『ロビンソン』とほぼ同枚数の161.3万枚を売り上げました。

「チェリー」は、幅広い層から支持されている曲として有名です。ポップな曲調で取っつきやすいのも人気の秘密と言えそうです。

アルバムの中で、この曲だけ少し浮いてる感じもしますが、ハッピーエンドで締めくくっています。

アルバム「インディゴ地平線」は統一感がある完成度の高い作品

いかがでしたか。

アルバム「インディゴ地平線」の概要や収録曲について紹介してきました。

いわゆる名曲と言われるものが少なめで、実験的要素がある曲も含まれています。

しかしアルバムに統一感があるので、通して聴くと完成度の高い作品だと感じられます。

ドライブソングにも、ピッタリな一枚ではないでしょうか。

本作品に興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてください。

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