【追悼】ミポリン主演作!映画『蝶の眠り』は薄れゆく記憶と愛を描いた

この記事は約12分で読めます。

今回紹介する作品は、映画「蝶の眠り」です。

中山美穂さん主演作の一つで、アルツハイマー病を発症した小説家と韓国人留学生との心温まるドラマになっています。

薄れゆく記憶と愛、生と死の交錯を描く本作は、重厚なテーマの作品です。

今回は、映画「蝶の眠り」のあらすじや感想を書いていきます。

【映画】蝶の眠り 予告

映画「蝶の眠り」のあらすじ

小説家の松村涼子は、作家としての成功を収めながらも、遺伝性アルツハイマー病*と診断されていた。

彼女は自身の薄れていく記憶の恐怖と向き合っていた。

ある日涼子は友人の大学教授、石井の紹介で大学院の特別講師をすることにした。授業を終えた日の夜、石井と学生アンナで居酒屋へ行くことに。

涼子は、そこで働いていた韓国人留学生チャネと出会う。

閉店後しばらくして、涼子が居酒屋へ戻ってくる。彼女は愛用の万年筆を落としてしまったと、必死になって探す。

しかし、結局見つけられず朝方帰っていった。

チャネは次の日、店長が万年筆を拾っていたことを知り、涼子へ届けることにする。

それがきっかけで、チャネは涼子の家で暮らし始める。チャネの仕事は、涼子の執筆業務の手伝いや愛犬トンボの世話をすることだった。

*遺伝性アルツハイマー病とは、遺伝が関与するアルツハイマー型認知症の一種。認知症と違い、発症してから3年で死に至る病気。

映画「蝶の眠り」の概要と主なキャスト

                                   出典:「MOVIE WALKER PRESS

映画「蝶の眠り」は、2017年に日本と韓国で制作された作品で、上映時間は112分。ジャンルはラブロマンス・ヒューマンドラマとなっています。

主なキャストとして以下が挙げられます。

  • 松村涼子(中山美穂)…人気小説家。小説を書きながら大学院で教師をしている。知的で芯が強い女性だが、50代にして遺伝性アルツハイマー病を発症してしまう。
  • キム・ジェウク(ソ・チャネ)…韓国人留学生。小説家を夢見て来日。学費のために働かなければならず、そのような環境で疲れ果てる。そんな折、涼子に出会い惹かれ始める。
  • アンナ(石橋杏奈)…チャネの同窓生であり、涼子の教え子。密かにチャネに恋心を抱いている。
  • 石井(勝村政信)…大学教授で涼子の友人。小説の研究を行っており、涼子を大学に推薦した。涼子が病気であることを知っていたため、いつも心配している。
  • トンボ(ルック)…涼子が飼っている愛犬

本作はチョン・ジェウン監督による日韓合作映画で、中山美穂がアルツハイマー病に冒されながらも、作家としての情熱を失わない難役を演じています。

相手役のチャネを演じる韓国俳優キム・ジェウクとの繊細なやりとりが、物語に深みを与えています。

映画「蝶の眠り」を観た感想

出典:「CinemaCafe.net

ここから、映画「蝶を観た感想」を書いていきます。

中山美穂さんの演技力は勿論のこと、チョン・ジェウンの自然体な演技も見どころの一つです。

映画「蝶の眠り」は中山美穂の繊細な演技が光る

映画「蝶の眠り」の魅力は、何と言っても中山美穂さんの演技力が一番に挙げられます。

中山さんは、一見すると強い女性ながらも孤独・不安など弱さを併せ持ったキャラクターを演じています。

例えば

  • 講師として生徒に小説の書き方を厳しく教える
  • チャネがパソコンに打ち込んだ原稿を修正させる

このように、涼子はプロの小説家としてのプライドを持っていました。

特別講師として、パソコンが主流になった時代でも「手書きの小説が見たい」と言い、生徒に原稿用紙を渡して宿題にしています。

一方で

  • トンボがいなくなったと泣き叫んで捜す
  • かなづちで水道管を破裂させてチャネに助けてもらう

涼子は病気に冒されていたため、上記のようなヒステリックな一面も併せ持っていました。

このように、アルツハイマー病に冒される小説家という難役を見事に演じ切っています。

映画「蝶の眠り」はキム・ジェウクの自然体な演技も光る

また、キム・ジェウクさんの自然体な演技も光っています。彼の発する流暢な日本語は特筆すべき点です。

彼が演じるチャネの純粋さや優しさは、本作の一服の清涼剤となっています。

チャネは涼子の執筆活動を献身的にサポートしていました。彼がいなかったら、おそらく小説は完成しなかったでしょう。

涼子は、もう少しチャネに感謝すべきだったと思います。彼女はチャネの仕事が終わると、家を出ていくように言ったためです。

映画「蝶の眠り」は記憶と愛、生と死をモチーフとした感動作

                                    出典:「CinemaCafe.net

映画「蝶の眠り」は、薄れゆく記憶と愛、生と死をモチーフとした感動的な作品です。

中山美穂さんによる繊細な演技、チャネとの切ない恋物語、また生と死という普遍的なテーマは、観る人の心に深く残るでしょう。

涼子が車いす姿でチャネと再会した際、ボイスレコーダーの再生ボタンを押します。

そこには、以下のような録音が流れていました。

愛し合った者たちは、記憶を失っても覚えているの

このセリフは、映画全体のテーマを象徴しているように感じられます。涼子はアルツハイマーの末期症状ながらも、チャネの存在を覚えているようでした。

加えて、本作の映像美や音楽も良いアクセントになっています。

  1. 川辺や木々の自然、鳥のさえずり
  2. 劇中に流れる旋律、エンディングのテーマ曲

これらの要素が、物語の魅力を一層引き立てていました。

この素晴らしい作品を通じて、中山美穂さんという女優の魅力を改めて感じてみましょう。

最後に、記憶対策用のサプリを貼っておきます。物忘れで悩んでいる方は試してみてください。

コメント

  1. 島袋 より:

    いいね、ありがとうございます(((o(゚▽゚)o)))

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