「ビートルズの名曲、イエスタデイの歌詞の意味が何だか気になる…」
そのようなお悩みをお持ちではありませんか?
ビートルズの楽曲「イエスタデイ」は、メロディーが静かで切ない名バラードです。
「イエスタデイ」はシンプルで分かりやすい構成となっており、ビートルズの代表的な曲として世界中で愛されています。
今回は、ビートルズの名曲「イエスタデイ」の歌詞を徹底考察していきたいと思います。
ビートルズ「イエスタデイ」の概要
ビートルズの楽曲「イエスタデイ」(Yesterday)は、1965年8月6日に発売された5作目のオリジナルアルバム「ヘルプ!」に収録されました。
アメリカでは1965年9月13日にシングルとして発売されたのち、1966年6月20日に発売されたキャピトル編集盤『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』にも収録されました。
「イエスタデイ」は、レノン=マッカートニー名義となっていますが、実際はポール・マッカトニー単独で作詞・作曲した楽曲です。
弦楽四重奏をバックにしたアコースティック・バラードを、ビートルズ名義で初めて発売された曲としても知られています。
世界中のミュージシャンに数多くカバーされており、「世界でもっとも多くカバーされた曲」として、ギネス・ワールド・レコーズに認定されています。
ビートルズ「イエスタデイ」の歌詞と和訳
ここから、ビートルズのイエスタデイの歌詞と和訳を紹介します。
歌詞は、現在形と過去形が入り交じって書かれています。
Yesterday all my troubles seemed so far away.
Now it looks as though, they’re here to stay.
Oh, I believe in yesterday.
昨日は、僕の悩み事は遥か遠くにあるように思えた。今それらはここに在るかのようだ。ああ、僕は昨日を信じている。
Suddenly I’m not half the man,I used to be.
There’s a shadow hanging over me.
Oh, yesterday came suddenly.
突然、僕は以前の僕とはまったく違う男になっている。僕に影が覆ってきたんだ。昨日突然やって来た。
Why she had to go?
I don’t know, she wouldn’t say.
I said something wrong, now long for yesterday.
なぜ彼女は去ってしまったんだろう?僕にはわからない。彼女は何も言わなかった。僕は何か悪いことを言ったのか、今となっては昨日を切望している。
Yesterday love was such an easy game to play.
Now I need a place to hide away.
Oh, I believe in yesteday.
昨日までは、愛なんて簡単なゲームのようだった。今では、姿を隠してしまいたい。ああ、僕は昨日を信じている。
Why she had to go?
I don’t know, she wouldn’t say.
I said something wrong, now long for yesterday.
なぜ彼女は去ってしまったんだろう?僕にはわからない。彼女は何も言わなかった。僕は何か悪いことを言ったのか、今となっては昨日を切望している。
Yesteday love was such an easy game to play.
Now I need a place to hide away.
Oh, I believe in yesterday…
昨日までは、愛なんて簡単なゲームのようだった。今では、姿を隠してしまいたい。ああ、僕は昨日を信じている。
ビートルズ「イエスタデイ」の歌詞で使われている英文法の意味
ここから、ビートルズ「イエスタデイ」の歌詞で使われている英文法の意味を解説します。
下記は、代表的な英文法をピックアップして和訳しています。
英文法 | 意味 |
so far away | 遠く離れた |
believe in | ~の存在を信じる |
as though | まるで~であるかのように |
not half | 少しも~でない |
used to be | かつては~だった |
hang over | ~の上に被さる,(危険などが)~に差し迫っている。 |
long for | (~すること)を切望する,~にあこがれる。 |
hide away | 隠れて |
ビートルズ「イエスタデイ」ができあがる背景
ここから、ビートルズ「イエスタデイ」ができあがる背景を紹介していきたいと思います。
「イエスタデイ」は、後年ポールが14歳の時に亡くした母親に捧げる曲と言っています。
ただ歌詞から察するに、自分の元を黙って離れて行った恋人を歌った曲とも解釈可能です。
ポールは睡眠中に「イエスタデイ」のメロディーが頭の中に流れてきたので、それをそのまま曲として書き起こしました。
あまりに簡単にできあがったので、既存の曲と思っていたそうです。
ただ周りの皆に尋ねても「誰も知らないメロディー」ということで、オリジナル音源として発表することになりました。
ちなみに後年、「イエスタデイ」が映画化された時、ポール自身「良かったよ!」と賛辞を送っています。
仮タイトルが「スクランブルエッグ」。「イエスタデイ」とはかなりイメージがかけ離れている言葉ですね。
ビートルズ「イエスタデイ」の歌詞を考察
ここから、ビートルズ「イエスタデイ」の歌詞を考察していきます。
失恋ソングとしての意味合いの方が理解しやすいので、失恋バージョンで解説します。。
昨日は、僕の悩み事は遥か遠くにあるように思えた。今それらはここに在るかのようだ。ああ、僕は昨日を信じている。
昨日は悩み事などなかったけれど、今は目の前にあるから昨日に戻りたいという心情が垣間見れます。
突然、僕は以前の僕とはまったく違う男になっている。僕に影が覆ってきたんだ。昨日突然やって来た。
昨日までの僕とはまったく違う価値のない人として自己卑下しています。影というのは不運なことと捉えることができます。
例えば以下が考えられます。
- 恋人に対して悪い言動を取ってしまい、彼女は出ていった。
- 母親であれば突然逝ってしまった。
なぜ彼女は去ってしまったんだろう?僕にはわからない。彼女は何も言わなかった。僕は何か悪いことを言ったのか、今となっては昨日を切望している。
彼女が去ってしまったのは、僕が無意識に彼女を傷つけてしまう言動があったと思われます。今となっては昨日のことを後悔しています。
男女関係においては良くある話ですね。
昨日までは、愛なんて簡単なゲームのようだった。今では、姿を隠してしまいたい。ああ、僕は昨日を信じている。
昨日までは彼女と順風満帆な関係でした。まるで簡単なゲームのように…ただ彼女が去った今では、皆から隠れてしまいたいほど落ち込んでいます。
ただ昨日までの自信たっぷりな自分を信じていたいとも思っています。
ビートルズ「イエスタデイ」はシンプルな歌詞・メロディーが大人気の秘密
この記事では、ビートルズの名曲「イエスタデイ」の歌詞の意味を解説してきました。
印象的なアルペジオから始まる楽曲で、ビートルズの中でも静かで暗めな曲として位置づけられています。
歌詞も決して明るい内容ではないのですが、シンプルで印象的な歌詞・メロディーが大人気の秘密と言えるでしょう。
ポール・マッカトニーの代表曲であると同時に、ビートルズ初期の傑作です。
これを機に手を取って聴いてみましょう。
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